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骨粗しょう症のおはなし (1)


みなさんこんにちは。本格的な梅雨に入りうっとうしい日々が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
梅雨冷えと申しまして、湿度が高く気温が下がりますと、古いけがの部分が痛んだり、神経痛がひどくなったりします。大丈夫でしょうか?保温に努め無理はなさらないようにしてくださいね。
さて、今回からすこしづつ、骨粗しょう症のことについてお話していこうと思います。

    
骨粗しょう症はおそらくどなたでもご存じの病気ではないでしょうか。骨を対象とするので整形外科でもまた、代謝が関係するため内科でもどちらでも取り扱われることが多い疾患といえます。
骨は常にリモデリングと言って古い骨を吸収し新しい骨を形成する新陳代謝を行っています。
吸収が過剰に亢進する、あるいは形成が極端に低下する場合に骨密度は低下します。また、吸収と形成のバランスが悪くなると骨の基質(材料)が劣化し骨の質も低下します。
このようにして骨の強度が失われていき、本来折れにくい部位や、折れるはずのない力で骨折が起きてしまうのです。

        
骨の基質としてはコラーゲンなどのたんぱく質とともに皆さんがなじみの深いカルシウムがあります。
カルシウムは胃を切除した後(吸収するための補助因子が胃でつくられる)、や閉経後(女性ホルモンがカルシウムを吸収促進するためのビタミンD3を体内で作るため)に吸収が低下して骨の石灰化を低下させ強度の劣化を引き起こします。
日本における骨粗しょう症の有病率は1000万人程度、年間の発病数は100万人程度と考えられ、男女比は1対3程度で圧倒的に女性の病気になっています。その理由は上に書いたように、女性ホルモンの年齢による体内変動が大きくかかわっています。
外来診察をしていても、骨粗しょう症への関心は圧倒的に女性のほうが高いように思います。
皆さん何を怖がっておられるのかを伺うとおおむね、骨折して寝たきりにすすむのがいやだということになるでしょうか。
実際、骨粗しょう症の生命予後(寿命)に及ぼす影響は世界中で報告がなされており、背骨の圧迫骨折の数が死亡率と関係があったり、大腿骨の骨密度の低下が死亡率を上昇させる、さらには大腿骨頸部骨折後1年で25%方が亡くなるというショッキングなものもあります。
それだけでなく、やはり、病的骨折(大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折など)を予防すると寝たきりや施設入所の率が低下することもわかっています。
骨粗しょう症はこのように、高齢者の生活の質を著しく低下させるため予防することが非常に大切です。
予防すなわち診断ですが、それには非常にシンプルなものが使われています。
病的骨折があればすなわち骨粗しょう症であり、またない場合には骨密度の低下が若年者の平均の70%以下になったものを骨粗しょう症として治療対象と考えています。
骨粗しょう症と適切に向き合うためには、女性であれば閉経後、男性であれば65歳以上で積極的に骨密度の測定をお勧めします。
測定法にはいろいろあります。
DEXA法を用いた腰椎、ないしは大腿骨の検査が適正であるという学会推奨がなされています。
DEXA法は検査として精度はたかいのですが、機械が大掛かりでなかなか設置してある医療施設も少ないです。
幸い当院にはアロカ製のDEXA法での測定装置がございます。

       

私が考えます、いつまでも自分の足で歩くための身体づくりの第一歩は骨です。骨をしっかり強化することが当クリニックの大きな目標となっております。ぜひ、腰椎のDEXA法での骨密度測定を受けていただき、適切な骨量管理のもと、ながくながくご自分の足で歩いて行ってください。

        

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