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足が腫れる、むくむ   あなたのからだになにがおこっている?


みなさんこんにちは。

今日は、外来でよく質問される内容に関してお話したいと思います。最近足がむくんでとか、以前から足がむくむんですけどなどと、本当に頻繁にご質問があります。

まず、わたしたちが足のむくみを見たときにどのように考えるかをご説明します。

大事な判断のポイントとしては
#1 左右差があるかどうか
#2 腫れ(炎症)ではないかどうか
です。

左右差がある場合は、血管性の障害を思い浮かべます。血管がどこかで詰まっているのではないかと考え、検査を行います。簡便で情報が多いのがエコー検査でしょう。
また、炎症性かどうかも大変大事なポイントです。もっとも危険な腫れは細菌感染による皮下組織の炎症である蜂窩織炎です。蜂窩織炎は感染を起こしている部位の近くに感染の原因となるけがや病変があるのが普通ですが、全く見当もつかない場合もあり診断が難しい場合も少なくありません。治療は抗生物質の投与が中心となりますが、多くの場合静脈内投与が必要となってきます。また、場合によっては入院治療を必要とすることもあります。

まずは、おおきなふるい分けをした後に、臓器別の障害がないかを検討していきます。

チェックすべき部分は


1) 心臓
2) 腎臓
3) 甲状腺
4) 足の静脈
です。

心電図や血液検査、胸部レントゲン検査、超音波検査を行い、それぞれの臓器の機能障害の程度を診断します。
臓器の機能が問題ない場合は


1) 飲んでいる薬の副作用がないか
2) 以前にかかった病気はないか
を再度チェックしなおします

比較的身近な薬剤では、降圧薬(血圧を下げる薬)の一部、鎮痛薬の一部、糖尿病薬の一部にむくみの副作用があります。それらの服用歴がないかを中心に調べますが、これらの薬剤以外にもむくみを引き起こす可能性がある薬剤はありますのでチェックが必要になります。
以前にかかった疾患で影響のありそうなものとしては脳卒中、肝疾患などがあげられます。


脳卒中によって麻痺が生ずると、運動障害がおこるため麻痺がある部分の筋力低下がおこり筋肉によるポンプ機能が低下し局所に水分がたまりやすくなります。また、麻痺のため運動が低下すると血栓を形成しやすくなります。
肝疾患によって肝機能が低下すると、体に必要なたんぱくを合成する能力が低下し、血液中のたんぱく濃度が低下することがあります。たんぱく濃度の低下が起こると、水分を血液中に保てなくなり血管から組織へ血液中の水分が漏れ出て、むくみの原因になります。

今までのふるいにかからなかった方は、廃用性浮腫ということになります。
そもそも、健康な時、心臓から供給された血液は足まで到達した後、下腿の筋肉の収縮によって心臓へ戻っていく構造になっています。
下腿の筋肉が疲弊してくると筋肉のポンプ作用が発揮できなくなってふくらはぎを中心に水分が貯留します。報告によれば片方で数100CCも貯留可能であるとのことで、これが夜間頻尿の原因の一つになっているとの報告もあります。
いずれにせよ、年齢とともにやってくる、筋肉量減少(サルコペニア)や運動障害(ロコモティブ症候群)によくみられる出来事ですので、いつまでもご自身の足で歩いていただきたい当院といたしましては、やはり筋力を保つために一日10分で結構ですのでウォーキングをお願いしたい次第です。
以上が、足のむくみの大筋になります。


足のむくみが気になるとき方はお気軽にいちどご相談ください。

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