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ハイドロリリース
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整形外科

Orthopedic Surgery

令和時代の整形外科診療

整形外科は筋肉 靭帯 骨の損傷やそれを動かすための神経の障害を中心に扱う全身の運動器を診る診療科です。当クリニックでの治療は手術を含みません。薬剤治療と痛みに対する注射療法(ハイドロリリース)、物理療法、装具によるサポートが主体となります。
当クリニックが目標にかがげている、『いつまでもじぶんのあしで歩くために』を達成するためのもう一つの車輪になる診療部門です。実際、健康環境が昔に比べて大いに改善したはずの現代でも、若いうちの怪我のケアを十分にしなかったことで年齢を重ねると、関節に変形を生じたり、加齢に伴う変化に早くから対処しなかったために骨粗しょう症になり、からだを動かすためには致命的になる骨折をしまったりすることもあります。

整形外科の領域で取り扱う疾患は、急性損傷(けが)によるものか、慢性損傷(使いすぎオーバーユース、疲労性、年齢によるもの)のいずれかに当てはめることができます。
これまでの整形外科診療はレントゲン診断による骨の異常を診ることがほとんどで『骨学』とも言われていました。骨以外の損傷の診断はレントゲン装置では撮影できないので、骨の位置から想像したり、受傷状況から想像して診断していました。画像診断機器の発達により以前は内臓しかみることのできなかった超音波診断装置(エコー)の解像力が飛躍的に亢進し、筋肉や靭帯、関節周囲や皮膚、神経などを描出できるようになっています。まさに『骨学』から『筋・靭帯・軟部組織学』へ変貌を遂げつつあります。当クリニックでは最新の整形外科領域専用の超音波診断装置(エコー装置:G Eプレミアム、コニカミノルタH S−1)を各1台ずつ診察室と処置室に装備して、筋肉、靭帯、軟部組織の状態を‘’見える化‘’し治療につなげます。

これらの装置を使用して、即座にエコーガイド下の疼痛部位への注射治療(ハイドロリリース 、関節注射、ブロック)をその場で、その日に行えるように準備しております。そうすることで骨の障害だけでなく筋肉 靭帯 神経の障害をできるだけ早く診断しすぐ治療につなげます。
外傷を起こしにくいからだづくりとして人体の姿勢のもとになる骨の強化も非常に大切です。とくに女性の場合は年齢にともない体内のホルモン環境が変化するため容易に骨が劣化(骨粗しょう症)すること、さらに高齢化が進む中で女性だけでなく男性の骨粗しょう症も問題となり、いずれにしてもいつまでも気持ちよく歩くためには早くから骨のケアをする必要があります。

どういうときに整形外科を受診するの?

整形外科を受診される方は『痛い』『しびれる』『力が入らない』という症状が中心です。

痛み

  • 手首
  • 股関節
  • 足関節が痛い

しびれ

  • 手や腕がしびれる
  • 足がしびれる

力が入らない

  • 物が持てない
  • つまめない

足が上がらない

  • 足首が上がらないでつまずく

などの症状があるのではないでしょうか。
そのような症状の原因は整形外科で取り扱う下のような疾患が原因になっているとおもわれます。

対象疾患としては

腰部・腰痛症

  • 慢性・急性腰痛症
  • ぎっくり腰
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰椎脊柱管
  • 狭窄症
  • 脊椎滑り症
  • 脊椎分離症

肩部

  • 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
  • 肩腱板断裂
  • 拘縮肩
  • 変形性肩

関節症

  • 変形性膝関節症

頸部

  • 頸椎症
  • 頸部頸髄症
  • 頸部神経根症
  • 胸郭出口症候群
  • 肩こり

腕、手

  • 頸椎症に伴う腕や手の痺れや麻痺
  • 末梢神経障害(橈骨神経障害 正中神経障害 尺骨神経障害)
  • 手関節の痛み(TFCC損傷、DRUJ損傷)
  • 尺骨突き上げ症候群
  • テニス肘
  • 野球肘
  • バネゆび
  • ドケルバン病

股関節

  • 変形性股関節症

足 足関節

  • 外反母趾
  • 扁平足
  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱炎
  • 強剛拇趾
  • Morton神経腫

外傷によるもの

  • 骨折(上腕骨、橈骨、手根骨、大腿骨頸部など骨幹部、手足の骨折)
  • 剥離骨折(裂離骨折)
  • 靭帯損傷(足首の捻挫、膝の靭帯損傷、ひじの靭帯損傷、突き指など)

スポーツによる障害

  • 腰椎分離症
  • 骨端部裂離骨折
  • シンスプリント
  • オスグット病
  • 肉離れ
  • 習慣性脱臼など

全身の疾患

  • 骨粗しょう症
  • 関節リウマチ
  • 痛風など

などがあげられます。

代表的な疾患の概要を説明

全身疾患

骨粗鬆症

骨の量が減り、質も低下して骨の強度が低くなり(骨密度の低下)骨折を起こしやすくなる病気です。骨の吸収と形成のバランスが悪くなってしまっているのが原因です。骨粗しょう症自身は痛みを感じない病気ですが、その病気のためにちょっとしたことで骨折したり、背骨がつぶれたり、転んだ時に手首や太ももの付け根の骨が折れてしまうようになります。背骨がどんどんつぶれて行ったり、太ももの付け根の骨が折れてしまうと腰が曲がったり歩きにくくなったりして大変生活の質が低下してしまいます。
女性ホルモンの低下と関連が認められているので、『いつまでもじぶんの足であるくために』ぜひとも40代以降の女性では早めの骨密度検査をお勧めします。骨粗しょう症の治療の目的は骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。薬物療法、食事療法、運動療法を平行して行い、骨密度を高めましょう。診断はX線写真と骨密度測定で行います。当クリニックでは学会でも推奨されているDXA法による腰椎骨密度測定を行っております。治療が必要なことがわかれば、体内のコンディションや骨生成や吸収の過剰かどうかを血液検査などで調べて最適な薬剤を決定します。定期的に検査を行い経過観察していきます。

痛風

外傷がないのに足の親指の付け根が急に晴れていたくなることがあります。体内の尿酸が上昇して関節内に尿酸が結晶化してたまりこれを白血球が除去するときに激しい炎症(痛風発作)が起きます。親指だけでなく全身のあらゆる関節に起きる可能性があります。診断は血液検査で尿酸値を測定することと、レントゲンで関節の状態を診断することです。関節の化膿など症状がよく似た疾患がありますので診断のために関節液を注射で採取して調べることもあります。

関節リウマチ

関節リウマチの初期の症状はこわばりや腫れと痛み、発熱などです。関節以外にも全身倦怠感、痛みなどの症状が現れることがあります。病気が進行すると関節の軟骨や骨が破壊され、関節の変形に伴う屈曲拘縮、強直、脱臼といった重い症状が出るようになります。

局所疾患

変形性膝関節症

膝関節は全身の体重を支える部分であり、歩いている限り常に強い力がかかり続けます。また外傷も起こりやすい部分でそのために膝関節を形作るうえ腿の骨とした腿の骨のあいだにクッションとして軟骨や半月板が存在しています。これが老化や外傷などが原因となってすり減って、関節に変形をきたします。
症状は膝の痛みとハレです。進行すると膝の運動が制限され膝が伸びなくなってしまいます。非常に生活の質を下げますので、軽症のうちからしっかりとケアする必要があります。診断はX線で骨の形と骨の並びを確認し、超音波診断装置で筋肉や靭帯の状態、水が溜まっているかを調べます。湿布や消炎鎮痛剤の投与とともに必要があれば膝関節内への注射を行います。

肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)

50歳以上に好発し、運動障害、運動痛、夜間の強い痛みが起こります。肩関節の骨、軟骨、靭帯、腱が老化して炎症が生じ、炎症が継続すると周囲と癒着して動きが極端に悪くなります(凍結肩)。運動障害の状況を触診で確認し、超音波装置で診断します。レントゲンで肩の骨の状態を確認します。痛みが強い場合や運動障害が強い場合はヒアルロン酸やステロイドなどの注射による治療が有効です。

肩腱板断裂

40歳以上の男性、右肩に好発します。運動障害と夜間痛が主体の疾患です。肩関節周囲炎との合併が見られます。外傷によるものが半分、原因不明が半分です。完全に切れてしまうと肩の運動ができなくなることもあります。触診と超音波、レントゲンで診断を行います。

肩こり

同じ姿勢で長時間仕事をした後などに、首や肩や肩甲骨のあたりに、おもだるい、張るなどと感じることを肩こりといいます。原因は主に筋肉の疲労です。同じ姿勢を続けるために、様々な筋肉を使い続けると血行が悪くなり、筋肉に老廃物としての乳酸が溜まり、重だるい感じを生じます。筋肉同士の滑りが悪くなっていたり、筋肉内の痛みのポイントが解消せずに慢性化してたりすることも多いのでハイドロリリース注射やトリガーポイント注射が効果的です。適切な運動を続けることが予防に効果的です。

腰痛症

わが国で医療機関を受診する最大の理由になっている疾患群です。原因が特定しづらいものもそれなりに存在しているので‘治す’より‘よりそう’ことが必要な場合も多くあることがわかってきました。多くは慢性的に経過するのですが、腫瘍や炎症、骨折などの重篤な脊椎疾患である可能性も否定できないので20歳以下、55歳以上、時間や活動性に関係ない腰痛、胸も痛い場合、発熱がある場合、ガンやステロイド治療を行っている方の場合などは医療機関への受診をおねがいします。
危険性、緊急性の高くない腰痛で、自然経過で改善しない場合は、注射処置すなわちエコーガイド下のハイドロリリースやトリガーポイント注射により疼痛を軽減し、リハビリテーションを行うことで、疼痛の軽快や運動能力の改善を促すことができます。

ぎっくり腰

重いものを持ったり、急な動作をおこなったりすることによって突然腰に痛みが走り、場合によっては動けなくなってしまう病気です。発症直後はほとんど動けない場合が多いので、自宅で横になって安静にします。
疼痛部分への注射による治療が有効です。仙腸関節周囲に疼痛の中心を持つ方も多くその部位へのエコーガイド下注射が効果的です。動けるようになれば絶対定期な安静はむしろ逆効果なので、少しずつ痛くない範囲で体を動かしていくことが重要です。

坐骨神経痛

坐骨神経は腰から始まり足の先まで届く非常に距離の長い神経です。長い経路の中で、筋肉や骨に挟まれて圧迫を受けやすい場所が何か所かあります。そのどの部分で障害を受けても、障害されたところよりより遠い部分に痛みやしびれ、筋力低下などの症状がでます。それらを総称して坐骨神経痛と呼んでいます。圧迫が関係ない場合でも帯状疱疹を引き起こすヘルペスウイルスが神経の根元に潜んでいて、坐骨神経の通っている領域に帯状疱疹をきたし痛みを感じることがあります。股関節の障害でも坐骨神経痛に似た症状を示すことがあります。それぞれの原因に応じた治療が行われます。

椎体骨折

骨粗しょう症のため骨の強度がなくなり、しりもちや軽い転倒で胸部や腰部と脊椎椎体骨を骨折(圧壊:押しつぶされる)することがおきます。通常は骨折が起きてから数か月かけて骨がつぶれた状態で固まって治るのですが、中にはどんどんと圧壊が進み、治癒が進まず高度の脊椎の変形と神経障害をきたすことがあります。診断は背中の形と背骨を軽くたたいた痛みで行い、X線撮影で確認します。CT。MRIで詳しく調べることもよくあります。治療は安静とコルセットによる固定、消炎鎮痛剤で鎮静化させてリハビリテーションを行います。不安定な場合や神経症状を伴うときには手術が必要なこともあります。骨を強化する骨粗しょう症の治療は欠かせないものです。

腰椎椎間板ヘルニア

脊椎の骨である椎体と椎体の間にはクッションとなる椎間板が存在しています。加齢などで編成するとクッションが外に飛び出して近くにある脊髄神経を刺激し、しびれや痛み、運動障害をきたすことになります。身体所見とX線検査で診断しますが、症状の重い場合や確実に診断したい場合はMRIやCT検査が必要になってきます。多くの場合腰の安静を保ち、理学療法やリハビリテーション、消炎鎮痛剤を併用することで3か月程度で軽快していくことが多いですが、長引く場合や、痛みが強い場合、麻痺がある場合は手術を必要とすることがあります。

腰部脊柱管狭窄症

この病気の一番の特徴は長い距離を歩くことができなくなることです。間欠跛行といって歩行と休息を繰り返します。腰痛はあまり強くありません。安静時や、前かがみの姿勢では症状が軽くなり、背筋を伸ばして立ったり歩いたりすると痛みやしびれが膝から下に出現します。進行してくると下肢の筋力が低下し歩けなくなったり、肛門部の違和感や尿の出方がおかしくなったりします。
椎間板ヘルニアより高齢の方に多く年齢や、けがによる骨の変形などにより脊髄が圧迫されておこります。レントゲン写真である程度診断はつきますが、MRIが必要になることもあります。動脈硬化などが原因で下肢の動脈が詰まる病気と症状が似ているので腕と足首の血圧差を比較することも必要です(ABI検査)。治療は腰をまっすぐにしないように前かがみの姿勢をとること(シルバーカーや杖による歩行、自転車の利用)で神経への圧迫をとることが有効です。コルセットの装着、ブロック注射、神経への血行を良くする薬剤の投与などで最初は治療します。歩行障害や排便排尿の障害が出るようであれば手術も考慮する必要があります。

頸椎椎間板ヘルニア

首から上肢の痛みやしびれ、筋力低下が主な症状となりますが足のもつれや歩きにくさなど下肢の症状が出ることもあります。椎間板が劣化して飛び出し、脊髄や神経を圧迫することが原因です。30歳から50歳代に多い病気でスポーツや同じ姿勢での仕事が原因になることもありますが、原因がないことがしばしばです。首の運動を調べることで診断がつきます。レントゲン検査やMRIで確定します。首の安静を保つために頸椎カラーをつけたり、消炎鎮痛剤などの薬剤治療を優先させ安定したらけん引療法や運動療法を行ったりします。筋力低下、歩行障害、排尿排便障害があれば手術が必要になります。

頚椎症

首の骨の中を走る脊髄が圧迫される(脊髄症)と首の骨から出てくる手に行く神経が根元で骨や椎間板に挟まれて圧迫される(神経根症)があります。肩や首、肩甲骨のしびれや痛みで発症し首から手にかけてのしびれ、痛み、筋力低下が中心のもの(神経根症)と両方の手足にしびれやいたみ、運動障害が発生するもの(脊髄症)があります。レントゲン撮影で頸椎の変形を診断し、必要に応じてMRIやその他精密検査を行います。
首を後ろに曲げすぎないように心掛け、消炎鎮痛剤を中心とした薬物療法、けん引療法、装具装着、温熱療法などをおこないます。痛みが強かったり、麻痺が生じたりする場合は手術を検討します。

変形性関節症

最もよく見かける変形性関節症は膝関節ですが、基本的には全身の骨と骨の間には関節があるので、どの部分でも起きる可能性があります。年齢による変化や、外傷などが契機になりますが、先天性股関節症のように生まれつき骨の発育が不十分であった方に起こるものもあります。骨の形態を見ることが大事ですのでレントゲン検査が基本になりますが、エコーやMRIで靭帯や関節内のクッションを観察することも少なくありません。
肩と膝の関節症以外はヒアルロン酸の注入が認められていませんので過剰すぎない運動を中心としたリハビリが治療の主体となります。中には指の第一関節の変形(DIP関節症、ヘバーデン結節)のようにサプリメントの有効性が示唆されているものもあります。変形が強く日常生活を著しく障害する場合は人工関節などの手術が考慮されます。

外反母趾

足の親指の根元で親指が第2趾のほうへ曲がる病気です。靴の形もさることながら、年齢による筋力低下のため、足の縦横のアーチが崩れ偏平足になって、引き起こされることもわかってきています。痛みがある場合が積極的に治療する対象となります。様々な装具がありますが、靴の調整と偏平足の解消が大切なので、足の形態にあった足底板というインソールを個別に調整することで症状を軽減したり予防したりすることができます。当院では専門の装具士作成によるインソールをオーダーメイドで作成しております。一度ご相談いただければ幸いです。

腱鞘炎

手首の親指側に痛みを感じハレを伴うこともあります。親指についている筋肉の筋(腱)の炎症が原因です。よく手を使うスポーツマンやパソコンで仕事をする人、妊娠や出産、更年期でもよく見られます。まず安静が第一でそれだけで軽快することも多いですが、痛みの強い場合はステロイドを注射します。それでも改善しない場合は手術が必要になることもあります。

ばね指

指の曲げ伸ばしは筋状になった筋肉(腱)によって行われています。腱が浮き上がらないように腱鞘というトンネルが腱の通り道にいくつかあり、腱と腱鞘がこすり合わさって炎症を起こし、指の運動を行うとき引っ掛かりが生じます。この症状をばね指と呼んでいます。使い過ぎが大きな理由なのでまずは安静にすること、不十分な場合はステロイド注入で対応します。

手根管症候群

人差し指や中指を中心としたしびれがあり明け方に強くなる病気です。進行すると物がつまみにくくなったりします。女性に多く外傷や使い過ぎ、妊娠などがきっかけになります。正中神経という手の感覚や運動をつかさどる神経が手首で圧迫されて起きるもので、安静が第一ですが、改善しない場合はステロイド注入を行います。

肘内障

子供が手を引っ張られたり肘に不自然な力がかかったりした時に発症します。前腕の骨をつなぎとめている靭帯(橈骨輪状靭帯)がずれてしまうことが原因です。いつまでも腕を痛がって動かさない場合などは肘内障を起こしている可能性があります。レントゲンで骨の異常がないことを確認しエコーで靭帯の位置異常を確認します。徒手整復で治療します。治療後は普通に腕を使えます。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

タオルを絞ったり物を持ち上げたりしたときにひじの外側から前腕にかけて痛みが生じます。手をそらす動作をする筋肉が痛い部分(上腕骨外側上顆)に付着しており使い過ぎのため炎症を起こすのです。安静にしてしっかりストレッチをすること。専用のサポーター(バンド)を使用して筋肉の運動を制限することで数か月以内に痛みは軽快しますが、痛みの強い場合、しつこい場合はステロイド入りの局麻剤をエコーで確認しながら原因部位に注入します。

野球肘

成長期にボールを投げすぎることでひじに障害が起こります。ポジションに関係はないといわれています。ひじの外側では前腕と上腕の骨がぶつかり合い、骨や軟骨の破損が起きるため痛みが生じます。ひじの内側では靭帯が引き延ばされることがおき、靭帯損傷や軟骨の障害がおきます。レントゲン撮影やエコー検査で診断します。投球の中止が重要です。なかなか時間もかかり治りにくいことも多いのでひじ専門のスポーツドクターに相談することも必要になります。

スポーツ損傷

整形外科領域ではスポーツを行う人の外傷や障害のための治療も行います。当クリニックのばあいは保存的治療(薬・注射・リハビリなど)と物理療法が中心となります。故障や怪我からのできるだけ早い競技復帰を図ります。

オスグッド病

小学校高学年から中学生までに多く、膝のお皿の下の脛骨という骨に痛みが出てくる損傷です。太ももの大きな筋肉がお皿を介して脛骨につく部分での障害で使い過ぎがその原因です。この部分の成長軟骨がはがれてします(裂離骨折)を引き起こします。安静とストレッチングが治療法です。

足首の捻挫

ほとんどが足首を内側にひねることで引き起こされています。外くるぶしの周辺の靭帯が損傷し場合によっては断裂します。また、外くるぶしの骨折を伴うこともあります。障害される靭帯の状況にもよりますが安静、冷却、圧迫、挙上の処置を行い固定を2から3週間行います。足関節の不安定性が強い場合は手術も必要になります。十分に直してから復帰しないと、足関節の不安定性や変形にかかわる重篤な変化にあとあとつながることもあり丁寧なケアが必要になってきます。当クリニックではできるだけ早期に(可能であれば2週間)サポーターへの移行を行うために超音波治療器を導入しております。早期に移行することで足関節の拘縮を最小限にくいとめスポーツ復帰に努めます。

腰椎分離症

十代前半のスポーツを盛んに行う方の腰痛には十分注意を払う必要があります。腰椎分離症は腰椎の椎体という前方の大きな部分と椎弓という後ろの部分の間にひびが入ってくる損傷最初は運動時の腰痛で始まり、徐々に前屈、背屈で痛みが増強してきます。分離症は早期の段階では運動制限で治すことも可能でスポーツへの復帰ができるのです、進行してしまうと分離が完成してしまい、スポーツを断念しなければならないことも起こってしまいます。診断は腰椎のレントゲン撮影で行いますが、非常に早期のものに関してはMRIの診断が確実です。

シンスプリント

走ることが多い競技の中高生によくみられ、疲労がたまったときに発症しやすくすねの痛みが起こる障害です。すねの後ろ側の脛骨という骨に沿って痛みが長い範囲で生じ疲労骨折を伴うこともあります。痛みの強い場合は運動制限を行いストレッチングや下腿の筋力強化を必要とします。安静期間を設定しにくい疾患の一つです。

膝前十字靭帯損傷

コンタクトスポーツで相手にタックルされたり、ジャンプの着地でひねったり、急な方向転換を行ったときに受傷する怪我です。これが切れると膝関節の中に出血します。安静にしても靭帯の損傷は治らないのでスポーツを継続したい場合は再建する必要があります。手術後リハビリテーションを経て、復帰は6か月以上かかります。

膝の慢性障害

ジャンプやランニングのし過ぎが原因で靭帯や筋肉、腱の骨への付着部位で炎症を生じ痛みが発生します。ジャンパー膝、鵞足炎、腸脛靭帯炎(ランナー膝)などの疾患がそれにあたります。無理に運動を続けると腱や靭帯が切断したり、剥離骨折を起こしたりします。慢性化した場合はハイドロリリースが有効なことがあります。

足の慢性障害

ランニングやジャンプの多い競技で発生します。足の使い過ぎが原因で偏平足や、筋力不十分、靴が合わないなどの要因が考えられます。種子骨障害(親指の付け根の痛み)、外脛骨障害(足のアーチの頂点部分の痛み)、足底腱膜炎(足裏の痛み)、踵骨骨端症(踵の剥離骨折)、踵骨滑液包炎(アキレス腱付着部の痛み)などがあげられます。マッサージやストレッチ、低周波治療で無効な場合はステロイドの注射を行います。また、足底板を装着することで警戒するので当クリニックの装具士にご相談ください。

足関節インピンジメント症候群

サッカーやバレエのようにつま先をたてるような動作をするスポーツで足関節の前方に痛みが生じる疾患です。足関節の前方の骨のとげに挟まれたり靭帯や滑膜が関節内に挟み込まれたりして痛みが生じます。スポーツ活動の制限や装具の装着、ステロイドの局所注射などで治療します。

アキレス腱断裂

急な動きでふくらはぎの筋肉が収縮したときや、着地動作で急に筋肉が延ばされたときに発生します。腱の劣化が原因です。断裂を起こしていても直後は歩けることが多いですがつま先立ちはできません。治療はギブスや装具で安静を図り腱が自然に修復されるのを待つか手術をするかのいずれかになります。治療開始後4か月くらいで軽い運動は可能になりますが全力でスポーツできるまでには6か月程度かかります。最初の3か月はアキレス腱に強い負荷がかかると再断裂の可能性があります。しっかりとストレッチを行い6か月までは瞬発的な動作は控えたほうが良いと思われます。

リトルリーグ肩

小学校高学年から中学生の時期に投げるような振りかぶる動作を行うスポーツで生じる肩痛で、上腕骨の片側の骨端(成長するために軟骨になっている。)が開いてきます。一球の投球や動作で急に生じることもありますが、肩の運動制限はありません。1から3か月は投球や振りかぶる動作はやめて、しっかりと上半身のストレッチを行います。痛みがなくなるまでしっかり休む必要があります。

疲労骨折

同じ位置に何回もストレスがかかるため徐々に骨が痛んで最終的には骨折してしまうことがあります。スポーツ選手では短期集中トレーニングの際に起きることが多く、部位としては中足骨(足の中ほどの骨)、脛骨(下腿の親指側の骨)、肋骨の順番に多いです。明らかな外傷がなく慢性的な痛みがあると疑わしいです。レントゲン撮影で診断しますが、わかりにくいことも多くCTやMRIで診断可能になることもよくあります。

ジョーンズ骨折

第5中足骨(小指側の足の中ほどの骨)近位部に生じる骨折で疲労骨折や昔は下駄ばきのためによくこの骨が骨折したため下駄骨折とも呼ばれる骨折です。骨折の部位によっては治りにくいことも多く手術を必要とすることがあります。

骨折

年齢や仕事、スポーツの種類によって骨折の形態も大きく異なることがあります。高齢者の場合骨粗鬆症が原因の骨折が多く、背骨、大腿骨近位部(太ももの付け根)、上腕骨近位部(肩の近く)、手首(橈骨遠位端)などに好発します。子供の場合は、はっきりと折れた部分が線としてレントゲンで確認できないこともあり、若いみずみずしい木がぽきりと折れずにねじれるように折れるような骨折(若木骨折)を起こすことも多いです。通常の場合4から6週間で骨折部の癒合(骨がひっつきはじめること)が起こりますが高齢者の場合は驚くほど時間を要する場合があります。骨折部に大きな変形がある場合、周囲の障害が強い場合、直りが悪い部分を骨折した場合は手術を要します。保存的に治療する場合はギブスで4週間程度固定することが標準的です。骨の癒合(引っ付くこと)を促進するために超音波治療が有効です。手術を受けたのに癒合しにくい骨折などが保険で治療を受けていただけます。その他の骨折に関する治療の場合はご相談承ります。